選択B

亜輝斗<(…ガル…)>

雨にも負けず、風にも負けず。

どんなことにあろうとも自分らしく。

そう決めたあの日から負けないと誓った。

涙は流さないと決めた。

だから。

「カッコつけるなっての!」

 僕はガルの羽交い絞めを強くした。

「亜輝斗!もっといたぶってやろうぜ!」

 僕は亜輝斗に言う。

「お前の復讐も兼ねてさ!」

 だが、亜輝斗は動かなかった。

 どうした?

 僕がそう思ったとたん、亜輝斗がファイティングポーズをとった。

 そうだ、それでいい。

 そして、亜輝斗がパンチを鋭く出した。

「ぐあっ!」

 亜輝斗は大きくフックを放ち、僕のわき腹へと刺さった!

 俺は思わず体を句の字に曲げた。

「あ、亜輝斗…!」

「光騎!もうやめて!やりすぎだよ、これじゃ!…もうこれで、終わりにしよ!」

「………」

 何を、甘いことを。体に刻み込まねば、次にやられるのはわが身なのに。

「俺、皆が喧嘩してるところなんて見たくないよ!だから、だから…!」

 その目から、大粒の涙が見えた。

「亜輝斗…余計な気遣いは無用だよ…」

 そして、聞こえた声はガルだった。

「光騎は、僕に憎しみを持ったんだ。僕はそれを受け止める。これはその制裁なんだ。」

「ガ、ガル…」

 亜輝斗が弱々しく答える。

「騎士は誇り高く生きる…僕は、そんな騎士でありたい…だから、光騎!」

 どこに力があったのか、すっくと立ち上がる。

「僕ともう一度、勝負しろ。お前は僕を憎く思う。僕は騎士としてお前の行いを見逃すわけにはいかない。だから、ここで白黒つける!」

 尊大な立ち振る舞い。

 豪語するその潔さ。

 何もかもがムカついて見えた。

「いいよ、今度こそ、お前を完全にぶちのめしてやる!」

「負けはしない!騎士の誇りにかけて!」

 お互いにグローブはつけてなかった。

 だからこそ、一撃のダメージがとてつもなく重い。

 初めの一発。

 それが重要なのはお互いにわかってるだろう。

「行くぞ!」

 そういうと、僕はガルにいきなりストレートを放った!

 ジャブという布石を置かず、一撃でカタをつける。

 たまにやる戦法だった。相手が場慣れしていればしているほど、驚愕している間にカタガついてしまう。

 ガルは動かなかった。

 もらった!

 そう思った瞬間、ガルが少しだけ頭を動かした。

 そして、あごに衝撃が走る!

「がッ…そんな…」

「ストレートを決めようとすれば、僕の顔にだけ視線がゆく。だから、下からの軌跡が見えない。」

 俺は、倒れこんだ。

「光騎。」

 倒れた俺に近づく。

「僕はこれから、君を犯そうと思う。」

 俺は何も考えられなかった。

「…体同士で語り合って、君に僕の心を伝えたい。」

 そういうと、ガルは俺の体をゆっくりと抱き起こした。

「亜輝斗。君が止めてくれたこと、うれしかった。…君も立派な騎士だ。」

「ガル…」

「君も、一緒においで。3人で、語ろう。」

 亜輝斗はうなずくと、僕たちに近づいた。

 ガルは、背後から俺を抱き、体を丁寧に触っていた。そのどこもかしこもが、不思議と心地いい。

「いいかい、光騎。」

 そういいながら、僕の乳首を触る。

「体だってそう。パンチを入れれば、痛くなる。だけど子湯やってゆっくり触れば、どこもかしこも気持ちがいい。」

 そういって僕の乳首をゆっくりいじる。そして、いじり終えると亜輝斗がその乳首を舐めだした。

「ん…」

 声があふれる。

「そう。今君の体はもどかしい気持ちでいっぱいのはずだ。触り方1つでこんなにも違う。」

 そういって今度は、僕の息子をトランクスの上からやんわり触る。

 布と息子がこすれ、得も言われぬ快感が走った。

「気持ちいいだろ?」

「う…ひぐっ…」

「優しくすることで、動くものもある。」

 ガルは僕のトランクスを脱がした。ぷるん、と俺の屹立した息子があらわになる。

「亜輝斗、君も教えてあげて。優しくすることをさ。」

 亜輝斗はそれに従い、俺の息子をしゃぶりだす。歯を立てずに、優しく、やわらかく…

 僕は快感に耐えられなくなっていた。

「うう…出ちゃうよ…」

「そう…でも君みたいに力で解決すると、こうなる」

 そういうと、ガルはどこからかハンカチを出し、俺の息子の根元を強く縛り付けた。

「う…あぁ…?」

 イきたい、けど、イけない。

「苦しいだろう?」

 そういいながら、俺の菊をほぐしだす。

「これが、君が僕にやったことだ。」

 前は亜輝斗に、後ろは光騎にいじられ、俺はどうしようもなくなってきた。

「や…やだよう…イかせてよう…」

 思わず声が出た。そんな自分にも驚いた。だけど、実際にかなり苦しかった。

「だいぶ、理解してくれたかな。僕が今から光騎に挿れる。一緒にイって、このことは終わりにしよう」

 そういうと、後ろから大きなモノが進入してくるのがわかった。

 モノは僕を大きく揺さぶった。そのたびに、僕はいけない辛さと、快感の狭間を行き来する。

「ガル…もう…」

 そういうと、ガルの動きが大きくなった。

「もう、イくよ。光騎。」

 ガルが僕のハンカチをはずした。

「うああぁぁっ!」

 僕は今までにないほど、白い液体を飛ばした。

 そして、そのまま気絶してしまった。

 あれから、暫く時間がたったのだろう。ガルはそこにはいず、亜輝斗が静かに僕を見守っていた。

「光騎…」

「ごめんな、亜輝斗。」

 そういうと、僕は亜輝斗にキスをした。

「もういいよ、光騎。でも騎士には、お礼を言わなくちゃ。」

「そうだな、亜輝斗。」

 そう言った僕の顔はどううつったのだろうか。

 ただ、何かすがすがしいものを感じているのは確かだった。

 完敗だよ、誇り高き赤き騎士。

 そして、ありがとう。

<騎士の魂>

End